非常用発電機は、定期的な点検・負荷試験が義務付けれらています!

 

皆さま、こんにちは。千葉県千葉市を拠点に消防設備の点検・保守、工事を手掛ける有限会社新田防災です。


多くの病院や工場、商業施設などでは災害時の危機管理のため、非常用発電機を設置しています。非常用発電機が非常時に問題なく運転できるよう点検・報告することは、法令で定められた施設のオーナーや管理者の義務です。今回は、非常用発電機の点検・負荷試験の内容や、その重要性について解説します。



■非常用発電機とは



非常用発電機は、文字通り非常時に使うための発電機です。火災や地震といった自然災害により、電力会社からの電源供給が絶たれてしまった際、自前で電力を賄うために使用します。非常用発電機があれば、火災による停電時でもスプリンクラーが作動して消火ができますし、病院の機械が停止して治療に支障をきたすような事態も防げるというわけです。


非常用発電機は、大きく分けて2種類あります。1つは「ディーゼルエンジン非常用発電機」で、機種が豊富で発電効率がいいのが特徴です。本体価格が安価で燃料単価も低いため、多くの施設で採用されています。


もう1つは「ガスタービン非常用発電機」です。ディーゼルエンジンよりも小さく、静音性に優れるのが特徴です。ただ、ディーゼルエンジンよりも本体価格が高く、発電効率もディーゼルエンジンより劣ります。


どちらを選ぶにしても、非常用発電機は非常時に確実に作動することが何よりも重要です。いざ出番が来た時に、久々の運転だからかかりが悪い、故障してしまっている……などという事態は許されません。そのため、非常用発電機を設置した場合は、電気事業法や消防法、建築基準法で定められた規定に基づいた点検・届出が義務付けられているのです。



■非常用発電機の点検の重要性



非常用発電機の点検が義務付けられていると聞いて、「そうはいっても、簡単に壊れたりしないのでは?」と感じる方もいると思われます。しかし、現実は甘くありません。あの東日本大震災の際も、整備不良によって非常用発電機が使用できなかったり、動作不良を起こしてしまったりしたケースが相次ぎました。これでは発電機を設置している意味がありません。


そのため、しっかりと法律の規定を守り、定期的な点検や災害時を想定した負荷試験を実施し、いつどんな時でも問題なく運転できるような状態に保つことが重要です。基本的な点検は、6ヶ月ごとに行う「機器点検」と、1年ごとの「総合点検」の2種類があります。


機器点検は、設備の正常な動作を確認し、機器の損傷がないかを確認するものです。一方、総合点検では全部もしくは一部の設備を作動させて使用し、総合的な機能を確認します。総合点検では、定期出力の30%以上の実負荷をかけて動作の確実性を確認する「負荷試験」も必要です。万が一の災害時でも問題なく運転できるように、災害時を想定して試験を行います。


これらの点検義務とその報告を確実に果たすことで初めて、いざという時に命を守り、事業活動も継続できるのです。非常用発電機を設置して終わりではなく、むしろその後の点検・管理こそが大切といえるでしょう。ちなみに、消防法における負荷試験は年1回の総合点検時に行いますが、予防的な保全策を1年ごとに実施することで、6年に1回の実施に軽減可能です。



■非常用発電機の点検を怠った時の罰則



非常用発電機の点検を怠った時に発生する問題は、いざという時に使えないことだけではありません。非常用発電機の保守・管理に関しては、電気事業法・消防法・建築基準法の3つ法律・法令により、点検の内容や罰則が定められています。これに従わなければ法令違反となり、施設のオーナー・管理者に罰則が科せられてしまうのです。


まず、電気事業法に違反して点検・整備を行わず、不具合を放置し続けると「技術基準への適合命令又は使用制限」の罰則が科されてしまうおそれがあります。この罰則を受けてしまうと、ビルなどの建物の電源を使用できなくなり、施設運営ができなくなります。もしそうなれば、テナントなどの入居者から損害賠償の請求を受けたり、社会的信用を失ったりするでしょう。


また、建築基準法に違反して設備の点検と報告を実施しなかった場合、最大100万円の罰金が科されます。施設のオーナーや管理者はもちろん、非常用発電機の点検業務担当者も処罰対象です。


さらに、消防法に違反して点検や報告を怠ると、オーナー・管理者・点検担当者が「30万円以下の罰金」または「勾留」に処される可能性があります。加えて、違反対象物件としてネット上で公表されてしまう可能性もありますので、そうなった場合、社会的信用の低下は免れません。


このように、複数の法令で定められている非常用発電機の点検・管理は、ビルや施設の管理者にとって非常に重要な業務です。消防法などの法令はしばしば改正されていますから、専門家のサポートを受けながら、確実な点検・報告ができる体制を整えましょう!


千葉県千葉市の新田防災では、非常用発電機の点検・負荷試験・報告のすべてに対応可能です。専門的な知識と技術を持ったスタッフが、丁寧・確実に対応いたします。非常用発電機の点検が必要な時は、お気軽に新田防災までご相談ください。